製麺所は数あれど、「この麺と同じものを作ってほしい」「この麺をこう改善してほしい」そんなご要望にお応えできる麺屋は少ないのが実情…。
しかし升萬食品では、お客様のご要望にお応えした麺を作り続けてきました。
まず再現する方法がわからない(材料・組み合わせ・作りかたなどを全て推測しなければならない)。
再現の難しさは、70点の麺があったとして、90点の麺をつくっても50点の麺を作ってもだめ。69点とか71・72点のモノを作らないと依頼者は納得しない。
良すぎても悪すぎてもいけないのが一番難しいんです。
あとは、小麦粉は種類がとにかく多い。その中から、麺の特徴に合わせて選んでいきますが、材料が正しくても加工がダメなら同じ麺にならないし、逆も同じ。
だからこそ他の麵屋さんはやらない(同じものを作らない)し、いつ売上になるか分からないものを作り続けるのは会社としてもリスクがあるんです。すぐ決まって使ってもらえる場合もあるけど、そうでない場合もありますから。
お客さんが気に入ってくれなければ、無駄になってしまう場合もあるし。
あえてそれをやっているのは、「宿題=お客さんとの勝負」だと思っているから。
お客さんからの宿題に「できません」と答えたら、それでアウト。
声をかけてもらえる=期待されているということ。それに応えたいんです。ビジネスではない(笑)
宿題に対して「絶対に回答するぞ」「やってやろうやないか」という麺に携わる者としての意地なんですよ。
だからこそ、麺で困っているお客さんには升萬食品の麺を試してほしいし相談してほしいですね。